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ボルゲーゼ美術館の見どころとアクセス ローマ

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※ボルゲーゼ美術館はシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の夏の別荘として建てられた建物

◆ローマにあるボルゲーゼ美術館は、ルネサンス美術およびバロック美術を中心とした、ボルゲーゼ家歴代の美術コレクションが収蔵されている。ボルゲーゼ美術館は「完全予約制」なので事前予約しなければ見学することができない。1階にはバロック彫刻の巨匠・ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品、光と影の天才・カラヴァッジョの作品が展示され、2階にはラファエロ、ティツィアーノ、ルーベンスなど有名画家の絵画が多数展示されている。ボルゲーゼ美術館の見どころと行き方を写真満載、MAP付で紹介。

ボルゲーゼ美術館の入場とチケット予約方法

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※ボルゲーゼ美術館の入口(Pianterreno)

◆ボルゲーゼ美術館(Museo Galleria Borghese)は、広大なボルゲーゼ公園の奥にある美術館なので、最寄り駅やバス停留所から美術館の入口までは徒歩でかなり歩く。

◆ボルゲーゼ美術館の入口(Entrata=Ingresso)は、写真Aの位置(Pianterreno)でここから中に入る。事前予約で取得しているバウチャーを受付で提示して、自分の入館時間まで待機する。バウチャーを提示した時に、受付スタッフから手荷物をロッカーに入れるように言われるので必ずロッカーへ入れる。※予約時間の30分前に受付にいく

◆自分の入館時間になったら、写真Bの入口(Primo Piano)から美術館の中に入場する。ボルゲーゼ美術館は「完全予約制」で、見学時間は2時間、入場できる人数も決まっている。見学人数が少ないので作品は鑑賞しやすい。
1日の見学時間は09:00-11:00、11:00-13:00、13:00-15:00、15:00-17:00、17:00-19:00の5回のみ。

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※広大なボルゲーゼ公園の奥にあるボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館
●開館日時 火曜日~日曜日 9.00 〜 19.00(入館ラスト17:00)
●休館日 月曜日、1月1日、12月25日
●料 金 18ユーロ+2ユーロ(完全予約制)
※ボルゲーゼ美術館のネット予約は、Click here »
●所在地 Piazzale Scipione Borghese, 5, 00197 Roma, Italia
●電 話 +39 06 8413979

●公式HP ボルゲーゼ美術館公式サイトはClick here »
開館日時、アクセス方法の公式サイトの情報は、Click here »

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ボルゲーゼ美術館の見どころ

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の夏の別荘として建てられたボルゲーゼ美術館

◆ボルゲーゼ美術館の建物はシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の夏の別荘として建てられたもので、1903年にイタリアの国立美術館として公開されるようになった。ルネサンス美術およびバロック美術を中心としたボルゲーゼ家歴代の美術コレクション(ボルゲーゼ・コレクション)が多数収蔵されている美術館。

◆シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿は、当時の芸術家達に作品を注文した大パトロンだったため、彼の収蔵品がコレクションの中心になっている。特にバロック彫刻の巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ Gian Lorenzo Bernini(Wikipedia参照)や光と影の天才ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ Michelangelo Merisi da Caravaggio(Wikipedia参照)の作品が多数展示されていて、ベルニーニ、カラヴァッジョ好きにはたまらない美術館である。その他にもラファエロ・サンティ、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、アントニオ・アッレグリ・ダ・コレッジョなど有名な画家達の作品が多数展示されている。

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※隆盛を誇っていた1636年頃のボルゲーゼ美術館のイメージ画

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ボルゲーゼ美術館の館内案内MAP

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※ボルゲーゼ美術館の受付 PianterrenoまたはPianoterra

◆ボルゲーゼ美術館の受付(INGRESSO)は、建物正面の中央玄関(写真A)を入った右側①のところにある。事前予約したバウチャーを渡すと入場チケットに交換してくれる。そのあと③のクロークに荷物を預ける。予約時間になると入場できる。但し、手続きや荷物預けに時間がかかるので、時間には余裕を持って行くほうがよい。

◆このフロアー(Pianterreno)には、①受付(チケット引き換え所)、②BookShop、③クローク、④カフェ・レストラン、⑤トイレなどがある。

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※ボルゲーゼ美術館 彫刻のサロン Primo Piano

◆ボルゲーゼ美術館の展示室は、建物外側にある階段を上がり、写真Bの入口から入場する。このフロアー(Primo Piano)の第1室〜第7室には、有名なベルニーニの彫刻が数多く展示され、第8室にはカラバッジョの絵画が数多く展示されている。その他、[P]はポーチ(Portico)、[S]展示室のエントランス(Salone d’ingresso)がある。

◆①の第1室には彫刻家アントニオ・カノーヴァの作品「パオリーナ・ボナパルテ」がある。
②の第2室には「ダビデ」、③の第3室には「アポロとダフネ」、④の第4室には「プロセルピナの略奪」、⑥の第6室には「エネアとアンキーゼ」、「真実」とバロック彫刻の巨匠ベルニーニの作品がある。
⑧の第8室にはカラヴァッジョの作品「病めるバッカス」、「聖ヒエロニムス」、「ダヴィデとゴリアテ」、「果物籠をもつ少年」、「聖アンナと聖母子」、「洗礼者ヨハネ」が展示されている。

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※ボルゲーゼ美術館 絵画のサロン Secondo Piano

◆ボルゲーゼ美術館のSecondo Pianoには、カラヴァッジョ、ラファエロ・サンティ、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、アントニオ・アッレグリ・ダ・コレッジョ、ピーテル・パウル・ルーベンスなどの有名画家達の絵画が展示されている。

◆⑨の第9室にはラファエロの作品「一角獣を抱く女性」、「男の肖像」、「キリストの埋葬」
⑩の第10室にはコレッジョの作品「ダナエ」、⑭の第14室にはベルニーニの作品「山羊アマルテア」、「ボルゲーゼ・シピオーネの像」、⑱の第18室にはベルニーニの作品「ポールバスト5世の像」、⑲の第19室にはベルニーニの作品「ルイ15世の騎馬像」、ドメニキーノの作品「ダイアナの狩り」
⑳の第20室にはティツィアーノの作品「聖なる愛と冒涜的な愛」、「サンドメニコ」、「キリストの洗礼」、「ビーナスの包帯愛」などが展示されている。その他の[T]はテラス(Terrazza)

◆作品は多く、見学時間は2時間と限られているので、まずPrimo PianoとSecondo Pianoを簡単に見学して、そのあと鑑賞したい作品をじっくり見る方が時間を上手に使える。

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アポロとダフネ ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ ベルニーニ

※アポロとダフネ ベルニーニ作品 Primo Piano 第3室

アポロとダフネ Apollo e Dafne 1622~1625年

◆アポロとダフネは、バロック彫刻の巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品で、太陽の神アポロが美しい娘ダフネに恋して、我が物にしようとダフネを手で掴んだ瞬間、ダフネが月桂樹の木へと姿を変えていく瞬間を表現した彫刻。ダフネの5本の指は枝や葉へと変貌し、足元からは根がはえ、体はみるみるうちに木の皮に覆われていくという衝撃的な瞬間を繊細な技巧によって表現している作品。

◆このアポロとダフネは、固い大理石で造られているとは思えないほど、繊細で官能的な作品。二人の動きと月桂樹の木の絡み合う様子が躍動的に表現され、その一瞬を劇的な場面として、見事に創り上げている。ギリシャ神話の世界の話が、いま目の前で起きているかのような錯覚さえ感じ、緊迫感で目を奪われてしまう。

プロセルピナの略奪 ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ ベルニーニ

※プロセルピナの略奪 ベルニーニ作品 Primo Piano 第4室

プロセルピナの略奪 Pluto e Proserpina 1621~1622年

◆ベルニーニの作品プロセルピナの略奪は、冥界の王プルート(ハデス)が、一目惚れした豊穣の女神デメテルの娘プロセルピナ(ペルセフォネ)を力づくで連れ去ろうとするギリシャ神話の一場面を表現した作品。逃げるプロセルピナを強引に手に入れようと掴みかかるプルートの指が、プロセルピナの柔らかな肉体(太もも)に深く食い込む様子がリアルに表現されている。

◆まるで大理石に命が宿っているかのように、躍動感が満ちあふれ、圧倒的な迫力を感じる作品。二人の肉体美が見事なまでに創りあげられている。彫刻史を塗り替える革新的な作品ともいわれている。

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ダビデ像 ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ ベルニーニ

※ダビデ像 ベルニーニ作品 Primo Piano 第2室

ダビデ像 Davide 1623~1624年

◆羊飼いの美しい少年だったダビデが、神の使いの目にとまりイスラエルの戦士となり、ペリシテ最強の戦士・巨人ゴリアテを石を投じて一撃で倒し、ゴリアテの剣でその首を切り落として、大勝利をおさめたという旧約聖書の一説。

◆ベルニーニのこのダビデ像は、のちにイスラエルの王となったダビデの勇姿を、ダビデに投石器を持たせて、これからゴリアテに石を投げつけるという瞬間の「躍動の美」を表現している作品。

エネアとアンキーゼ ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ ベルニーニ

※エネアとアンキーゼ ベルニーニの作品 Primo Piano 第6室

エネアとアンキーゼ Enea e Anchise 1618~1620年

◆エネア(アイネイアス)はトロイ戦争におけるトロイの武将で、トロイ滅亡後イタリア半島に逃れ、のちのローマ建国の祖先となったといわれているギリシャ神話の人物。

◆エネアとアンキーゼはベルニーニの初期の作品で、トロイが陥落したときにエネアが、父アンキーゼ(アンキセス)を背負い、幼いアスカニオス(アンカニウス)の手を引いて、燃える都から脱出する様子を題材にしたもの。エネアは古代ローマが誕生するまでの伝承や神話として知られている人物。

真実、山羊アマルテア ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ ベルニーニ

※真実 ベルニーニの作品 Primo Piano 第6室

真実 La Verita 1645~1652年

◆真実はベルニーニの晩年の作品。この作品は、成功に次ぐ成功を収めていたベルニーニの生涯において、最大の屈辱的出来事で、初めての挫折を味わった時期の作品といわれている。

◆その屈辱的な出来事とは、ベルニーニがサン・ピエトロ大聖堂の鐘塔の失敗と、ベルニーニの設計で建てられたプロパガンダ・フィーデ宮の礼拝堂を敵対していた建築家フランチェスコ・ボルロミーニ(1599年-1667)によって撤去されたというもの。この屈辱に対するベルニーニの意志表示として、1646年から制作し始めた「真実を明らかにする時」の中で、真実の像だけが完成したといわれている。

山羊アマルテア Capra Amaltea 1609年

◆山羊アマルテア(幼児ゼウスに乳を与える山羊アマルテア)は、ベルニーニの初期の作品でボルゲーゼ美術館のPrimoPiano第14室に展示されている。山羊の乳をもらうゼウスとファウヌスの彫刻は、ベルニーニが10歳そこそこの少年の頃に手がけたもので、幼い少年が創ったものとは思えないほど、将来の才能を感じさせる作品。

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パオリーナ・ボナパルテ ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ カノーヴァ

※パオリーナ・ボナパルテ アントニオ・カノーヴァの作品 Primo Piano 第1室

パオリーナ・ボルゲーゼ・ボナパルテ Paolina Borghese Bonaparte

◆パオリーナ・ボルゲーゼ・ボナパルテは、別名「勝利の女神」と呼ばれているアントニオ・カノーヴァの作品。パオリーナ・ボルゲーゼ・ボナパルト(Pauline Bonaparte)は、ナポレオン・ボナパルテの2番目の妹で、25歳の時にボルゲーゼ家当主の息子カミッロ・ボルゲーゼと結婚させられた。この結婚を祝ってイタリアの有名な彫刻家アントニオ・カノーヴァに彼女の像を造らせたといわれている。

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聖アンナと聖母子 ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ カラヴァッジョ

※聖アンナと聖母子 カラヴァッジョの作品 Primo Piano 第8室

聖アンナと聖母子 Madonna dei Palafrenieri 1605年

◆聖母マリアが罪の象徴である蛇を足で踏みつけ、その聖母の足の上にイエスの足が乗り、少し離れたところにマリアの母・聖アンナが立っている。聖アンナが手を組んで下にさげている様子は、この先襲い来る苦悩を表しているといわれている。

◆聖アンナと聖母子は、別名「蛇の聖母」と呼ばれているカラヴァッジョの作品。サン・ピエトロ大聖堂の小さな祭壇に飾るためにカラヴァッジョが描いた作品だったが、守護聖人の聖アンナがみすぼらしい老婆であることや、聖母マリアが胸の開いている庶民の服装をしていることが原因で撤去されてしまった。その祭壇画をシビオーネ・ボルゲーゼ枢機卿が購入したもの。

聖ヒエロニムス ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ カラヴァッジョ

※聖ヒエロニムス カラヴァッジョの作品 Primo Piano 第8室

聖ヒエロニムス San Girolamo 1605〜1606年

◆一心に書物に読む聖ヒエロニムスが、羽根ペンを握り手の先にはドクロがあるという、聖人の顔とドクロを対比させたといわれているカラヴァッジョの作品。この絵はカラヴァッジョが、公証人を斬りつけた事件の調停してくれたボルゲーゼ枢機卿にお礼として贈ったもの。

◆聖ヒエロニムスは、四大ラテン教父の一人で、キリスト教の聖職者で、神学者。ラテン語訳の聖書ウルガタの翻訳を行った人物でもある。このウルガタ訳聖書こそが、中世から20世紀の第2ヴァチカン公会議にいたるまで、カトリックのスタンダードな聖書であり続けた。

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病めるバッカス ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ カラヴァッジョ

※病めるバッカス カラヴァッジョの作品 Primo Piano 第8室

病めるバッカス Autoritratto in veste di Baccco 1593年

◆病めるバッカスは、別名「バッカスとしての自画像」といわれているカラヴァッジョの作品。葡萄の房を持ったバッカスはカラヴァッジョ自身で、血色の悪い肌の色であるため「病めるバッカス」と呼ばれるようになった。テーブルの上には果物が置かれているが、1年後に描いた「果物籠をもつ少年」の果物に比べると写実性に乏しいといわれている。

果物籠をもつ少年 ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ カラヴァッジョ

※果物籠をもつ少年 カラヴァッジョの作品 Primo Piano 第8室

果物籠をもつ少年 Ragazzo col canestro di frutta 1594年

◆カラヴァッジョの友達であった16歳のマリオを描いたといわれている果物籠をもつ少年は、少年の表情やポーズからエロティシズムな中性的な雰囲気が感じられる作品。この少年がもっている果物籠の果物は、「病めるバッカス」のときに描いた果物に比べると極めて写実性に優れていると評価されている。この作品はカラヴァッジョの工房にいた画家ダルピーノが所持していたものをボルゲーゼ枢機卿が取り上げたといわれている。

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ダヴィデとゴリアテ ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ カラヴァッジョ

※ダヴィデとゴリアテ カラヴァッジョの作品 Primo Piano 第8室

ダヴィデとゴリアテ Davide con la testa di Golia 1609-1610年

◆ダヴィデとゴリアテには、カラヴァッジョの遺言ともいえる最後の自画像(ゴリアテの首の部分)が描かれている。焦点の合わないうつろな眼差しは、破天荒な人生を繰り返し、転々と逃亡して、投獄までされた罪の意識や自己断罪が表されているといわれている作品。また、恩赦に対して絶大な力をもっていたとされるボルゲーゼ枢機卿に送り、最後の謙遜と懺悔の情を表し、恩赦を嘆願する絵であったともいわれている。

洗礼者ヨハネ ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ カラヴァッジョ

※洗礼者ヨハネ カラヴァッジョの作品 Primo Piano 第8室

洗礼者ヨハネ San Giovanni Battista 1609〜1610年

◆放心した表情で見据える眼差しの洗礼者ヨハネは、本来、洗礼者ヨハネが持つべき十字架の杖や子羊が、棒のような杖と角の生えた牡羊といった不完全な表現になっている。これはカラヴァッジョが救世主を待っていたのではないかという説がある作品。

◆洗礼者ヨハネは、カラヴァッジョが最後に持っていた3点の作品のうちの1点で、ローマの有力なパトロンであるボルゲーゼ枢機卿に渡そうと最後まで持っていたのではないかといわれている。

◆カラヴァッジョは1610年7月18日に享年38歳で、熱病のため亡くなった。船でローマに向かう途中、盗賊と間違われて取り上げられてしまった絵を取り戻すべく、真夏の焼けつく海岸を歩いていたとき、熱病にかかり息絶えたらしい。その直後にローマから恩赦の知らせ届いたという皮肉な結果になってしまった。

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一角獣を抱く女性 ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ ラファエロ

※一角獣を抱く女性 ラファエロの作品 Secondo Piano 第9室

一角獣を抱く女性 Dama con Liocorno 1506年

◆「一角獣を抱く女性」はラファエロ・サンティの作品で、遠くの風景を背にわずかに斜めを向き、手を組む姿はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ]の影響を受けているといわれている。ラファエロはフィレンツェ時代にダヴィンチの工房を頻繁に訪れ、画風を研究していたことは有名な話で、この作品はその証ともいえる。

◆架空の一角獣は、古来から純潔の象徴とされ、貴族の女性のお見合いのために描かれたという説がある作品。

キリストの埋葬 ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館 ローマ ラファエロ

※キリストの埋葬 ラファエロの作品 Secondo Piano 第9室

キリストの埋葬 La Deposizione 1507年

◆「キリストの埋葬」は、十字架から降ろされたキリストが、埋葬されるかたわらで聖母マリアが、悲しみのあまり気を失う場面を描いた作品。

◆ラファエロは、このキリストの埋葬のために多くの素描を描いたといわれている。その素描の中にはキリストの遺骸を地面に置いたものもあったらしいが、この完成作品の方が、キリストの身体の重みやキリストを運ぶ人々の力のいれかたが、リアルに描かれているといわれている。

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ボルゲーゼ美術館へのアクセス方法

ボルゲーゼ美術館 ローマ

※ボルゲーゼ美術館は広大なボルゲーゼ公園の奥にある

◆広大なボルゲーゼ公園の奥にあるボルゲーゼ美術館に行くには、ヴェネト通りなどから出発している小型電気バスの116番が、美術館の近くに止まるので便利。

ローマ テルミニ バスターミナル

※ローマ・テルミニ駅前の五百人広場にあるバスターミナル

◆またはローマ・テルミニ駅前の五百人広場にあるバスターミナル(または共和国広場)から、バス910番に乗り、ボルゲーゼ美術館近くのVia Pinciana(ピンチアーナ通り)で下車し、広いボルゲーゼ公園の中を8〜10分程度歩くと美術館に到着する。

ローマ テルミニ バスチケット売り場

※バスチケット売り場 ローマ・テルミニ駅五百人広場

◆バスの乗車は不安という人や長い距離は歩きたくないという人には、タクシーがお薦めだが料金が高くなるので、乗車する前に料金を確認して乗車した方がいい。

◆地下鉄A線の場合は、最寄り駅はFlaminio、Barberini、地下鉄B線の場合はTiburtinaだが、どの駅で下車してもまたバスに乗らなければならない。

ボルゲーゼ美術館MAP

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