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世界遺産 ピサのドゥオモ広場~奇跡の広場

ピサのドゥオモ広場・トスカーナ

※ピサのドゥオモ広場・トスカーナ州・ピサ市

◆1987年世界遺産に登録された「ピサのドゥオモ広場(Piazza del Duomo a Pisa)」は、イタリア・トスカーナ州のピサ市にあり、緑の芝生が敷きつめられた広場には11世紀から14世紀のピサの繁栄を象徴する大聖堂(ドゥオモ)、鐘楼(ピサの斜塔)、洗礼堂、墓所(カンポサント)の4つの白亜の建物が見事に調和していて、カンポ・デイ・ミラーコリ (Campo dei Miracoli=奇跡の広場) とも呼ばれている。斜めに傾いて、いまにも倒れそうなピサの斜塔がある場所としても有名

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ピサの斜塔(鐘楼)の傾きの原因は?なぜ倒れないの?

ピサの斜塔・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※ピサの斜塔(鐘楼)世界遺産ピサのドゥオモ広場

◆世界遺産「ピサのドゥオモ広場」で最も有名なのが、斜めに傾き、今にも倒れてきそうな鐘楼「ピサの斜塔(Torre di Pisa)」。このピサの斜塔は高さ55.86m、円筒形の外径は約20m、内径は約4.5mだが、計画当初の1173年には、現存する塔よりも遥かに高い鐘楼を作る予定だったらしい。しかし着工した数年後には塔が傾きはじめ、傾きを修正するために幾度となく工事が中断されたが修正することができず、高い鐘楼を作ることは断念され、現在の高さにとどまったといわれている。

◆ピサの斜塔の傾斜の原因は、基礎地盤が弱かったためで、塔の南側が大きく沈下するという事態に陥った。ピサの斜塔を崩壊から守るために、1990年世界各国の建設会社から様々な改修工法が提案されたが、最終的には北側の地盤を掘削するという工法が採られた。そして10年間に渡る工事が終了して、2001年にピサの斜塔の公開が再開された。その後は高度なコンピューター技術で、斜塔の傾斜を管理しているので安定している。

ピサの斜塔・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※ピサの斜塔(鐘楼)世界遺産ピサのドゥオモ広場

◆ピサの斜塔の見学は、大聖堂とセット料金で20ユーロ(2021.05時点)。斜塔の最上階までは、らせん状の階段を296段上って行く。ただし入場には人数制限があり、入場券の枚数は限られているので、事前予約した方がよい。また階段の通路は狭いので大きな荷物は持ち込むことはできない。

◆ピサの斜塔の最上階に備え付けてある鐘は、実際に鳴らすと斜塔の傾斜に影響を及ぼす恐れがあるために、定刻ごとに鳴っている鐘の音は、スピーカーから流されている。

ピサの斜塔・世界遺産ピサ

※ピサの斜塔(鐘楼)の鐘 世界遺産ピサのドゥオモ広場

世界遺産「ピサのドゥオモ広場」
世界遺産登録年:1987年
所在地:Piazza del Duomo, 56126 Pisa PI, イタリア
「ピサのドゥオモ広場」の公式サイトは Click »

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ピサの大聖堂(ドゥオモ)

ピサの大聖堂(ドゥオモ)・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※ピサの大聖堂(ドゥオモ)・世界遺産ピサのドゥオモ広場

◆広場の中央にあるピサの大聖堂(ドゥオモ=Duomo)は、建築家ブスケットによって設計され、1118年9月26日に華やかな大規模な聖堂として完成した。大聖堂の壁や列柱は、アラブの影響を受けた縞模様の黒と白の大理石で装飾され、正面のアーチにはモザイクが施されているピサ・ロマネスク様式の建築物。構造は奥行きが約100m、幅約30m、上から眺めるとラテン十字の形をしている。

◆内部はパレルモのモスクから運ばれたといわれる円柱が並び、5廊式となっている。また内部には、ガリレオのランプ、14世紀のはじめに作られたといわれるイタリア・ゴシック様式を代表する彫刻の説教壇がある。

ピサの大聖堂(ドゥオモ)・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※ピサの斜塔から見たラテン十字形の大聖堂(ドゥオモ)と洗礼堂

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ピサの洗礼堂 壮大な洗礼堂に響きわたる音響

ピサの洗礼堂(サンジョヴァンニ洗礼堂)・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※ピサの洗礼堂(サンジョヴァンニ洗礼堂)・世界遺産ピサのドゥオモ広場

◆ピサの洗礼堂(サンジョヴァンニ洗礼堂)は、白とグレーの大理石を用いた縞模様の円筒形の建物で、周囲107.24m、直径約35m、高さ54.86m、壁の厚さ2.63mのイタリア最大の洗礼堂といわれている。1152年8月15日の設立まで、200年以上を要して完成された。

◆洗礼堂の内部は、内側が円錐台のドーム、外側が半球形のドームという二重構造で作られている。この特異な建築構造が、ピサの洗礼堂​​に驚くべき音響効果を与えている。洗礼堂で30分ごとに行なわれるスタッフのデモンストレーションや歌が流れると、その音響が壮大な洗礼堂のドームに響きわたる。

ピサの洗礼堂(サンジョヴァンニ洗礼堂)と大聖堂・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※ピサの洗礼堂(サンジョヴァンニ洗礼堂)と大聖堂(ドゥオモ)

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カンポサント ピサのドゥオモ広場

墓所(カンポサント)ピサのドゥオモ広場・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※墓所(カンポサント)・世界遺産ピサのドゥオモ広場

◆ピサの大聖堂北側にあるカンポサントは、いくつものアーチが連なる回廊付きの美しい中庭がある墓所。このカンポサント(墓所)は、大聖堂のいたるところに散らばっていた墓を収容するために1277年に設立された。

◆カンポサント(墓所)の内部は、壁面に14世紀の芸術家によって作成された「生と死」についてのフレスコ画で装飾されている。カンポサントの建物は、現在は歴史と芸術の貴重な文書の博物館「シノピー(シノピエ)美術館」として公開されている。

墓所(カンポサント)ピサのドゥオモ広場・世界遺産ピサのドゥオモ広場

※墓所(カンポサント)・世界遺産ピサのドゥオモ広場

ピサ中央駅から世界遺産ドゥオモ広場までの行き方

世界遺産ピサのドゥオモ広場への行き方

※ピサのドゥオモ広場に向かう道

◆世界遺産「ピサのドゥオモ広場」へ行くには、ピサ中央駅(Stazione Pisa Centrale)から、徒歩で23分~25分。またはピサ中央駅前の広場から、ピサ・ドゥオモ広場まで行くバスも発着している。

世界遺産ピサのドゥオモ広場への行き方

※ピサ中央駅(Stazione centrale Pisa)からピサのドゥオモ広場まで徒歩時間≪GoogleMapより≫

◆駅前広場の「ピサの斜塔行きバス」の停留所は、ピサ中央駅から徒歩1分くらいの「ホテルNH PISA」の前にある。バスは「LAM rossa線」に乗り、「TORRE1」の停留所で降りる。バスの乗車時間は約10分くらいでピサの斜塔に到着する。※運行間隔は10分~15分に1本

世界遺産ピサのドゥオモ広場への行き方

※ピサ中央駅の駅前広場からバス停留所まで徒歩1分≪GoogleMapより≫

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ピサ中央駅へ列車でアクセス

◆列車でピサ中央駅(Stazione centrale Pisa)へ行くには、フィレンツェSMN駅(フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)から、「ピサ行き」または「リボルノ(LIVORNO)行き」の普通列車のレッジョナーレ・ヴェローチェ(RV)、または普通列車のレッジョナーレ(R)に乗って、所要時間50分~1時間20分で到着する。レッジョナーレ・ヴェローチェ(RV)の方が所要時間は短く、料金は同じなのでお得な列車。平日の列車運行間隔は、1時間に2~3本走行している。【注意】ピサ中央駅は、高速列車フレッチャやイタロ、特急列車インテルシティは走行していない。

世界遺産ピサのドゥオモ広場への行き方

※列車プラットフォームの電光掲示板 ピサ行きの列車レッジョナーレ・ヴェローチェ(RV)

フィレンツェSMN駅のチケット売場、チケットの購入方法、列車の乗り方

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅

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イタリアの列車の種類、乗り方、チケット購入方法

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チケットの打刻忘れは多額の罰金!

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