ボルゲーゼ美術館の見どころとアクセス ローマ

  • Borghese
  • ◆ボルゲーゼ美術館(Museo Galleria Borghese)は、ルネサンス美術およびバロック美術を中心とした、ボルゲーゼ家歴代の美術コレクション(ボルゲーゼ・コレクション)が収蔵されている。
  • ◆美術館の建物はシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の夏の別荘として建てられたもので、イタリアの国立美術館として公開されるようになったのは1903年のこと。1階には彫刻、2階には絵画が展示されている。
  • ◆シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿は、当時の芸術家達に作品を注文した大パトロンだったため、彼の収蔵品がコレクションの中心になっている。特にバロック彫刻の巨匠・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)や光と影の天才・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)の作品が多数収蔵されていて、ベルニーニ、カラヴァッジョ好きにはたまらない美術館である。
  • ◆ボルゲーゼ美術館は、入場人数が決まっているため「完全予約制」となっている。しかし、そのお陰でゆっくり作品を鑑賞することが出来る。




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ボルゲーゼ美術館へのアクセス・館内マップ

  • ◆広大なボルゲーゼ公園の奥にあるボルゲーゼ美術館に行くには、小型電気バスの116番が便利。このバスは美術館の近くに止まる。
  • ◆テルミニ駅または共和国広場から910番のバスに乗車して、ボルゲーゼ美術館近くのピンチアーナ通り(Via Pinciana)で降り、美術館まで徒歩で行く方法もある。この場合、ボルゲーゼ公園が広いので、美術館までは徒歩8〜10分程度はかかる。
  • ◆バスの乗車は不安という人や長い距離は歩きたくないという人には、タクシーがお薦めだが、乗車する前に料金を確認した方がよい。
  • ローマのボルゲーゼ美術館
  • ※ボルゲーゼ美術館の受付(A)と美術入口(B) ※ボルゲーゼ公園

 ボルゲーゼ美術館の館内マップ

ローマのボルゲーゼ美術館
美術館受付(A)
◆受付(INGRESSO)は、建物正面中央の階段を降りた写真のAの場所にある。玄関を入った①の場所にチケット売り場がある。事前予約したバウチャーを渡すとチケットに交換してくれる。そのあと③のクロークに荷物を預けろ。予約時間になると入場できる。但し、手続きや荷物預けに若干時間がかかるので、時間に余裕を持って行くほうがよい。
◆ボルゲーゼ美術館は完全予約制
①チケット引き換え場所、②BookShop、③クローク、④カフェ・レストラン、⑤トイレ
ローマのボルゲーゼ美術館
美術館入口(B)1階 彫刻館
◆予約時間になったら、受付のフロアーを外に出て、階段を登り写真のBの場所から入ると美術館の入口になる。(注:イタリアは日本の2階が1階)
◆1階(PIANTERRENO)は彫刻館で、ベルニーニの彫刻が多く展示されている。の絵画などが展示されている。
[P]ポーチ(Portico)
[S]入口サロン(Salone d’ingresso)
①〜⑧ 第1室〜第8室
ローマのボルゲーゼ美術館
2階 絵画館
◆2階(PRIMO PIANO)は絵画館で、カラヴァッジョ、ラファエッロ、ティツィアーノ、コレッジョの絵画が展示されている。収蔵作品の数は多い。
◆見学時間は2時間と限られているので、まず1階と2階を簡単に見て、そのあと見たい作品をじっくり見学する方がよい。
(注:イタリアは日本の3階が2階)
[T]テラス(Terrazza) ⑨〜⑳ 第9室〜第20室

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アポロとダフネ ベルニーニ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
アポロとダフネ Apollo e Dafne 1622~1625年
1階(Pianterreno)
◆アポロとダフネはジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品で、美しい娘ダフネに恋して、我が物にしようと迫る太陽の神アポロの手がダフネに触れた瞬間、ダフネは月桂樹の木へと姿を変えていく瞬間を表現した彫刻。ダフネの5本の指は枝や葉へと変貌し、足先からは根がはえ、体はみるみる木の皮に覆われていくという瞬間を繊細に表現している。
◆アポロとダフネは、固い大理石で造っているとは思えないほど繊細で官能的。二人の絶妙なバランスと躍動感が劇的な一瞬を見事に表現している。神話の世界のことが、いま目の前で起きているようなリアルさと緊迫感を感じる作品。

プロセルピナの略奪 ベルニーニ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
プロセルピナの略奪 Pluto e Proserpina 1621~1622年
1階(Pianterreno)第4室(SalaⅣ)
◆プロセルピナの略奪はベルニーニの作品で、冥界の王プルート(ハデス)が一目ぼれした女神の娘プロセルピナを連れ去ろうとする、ギリシャ神話の一場面である。逃げるプロセルピナを手に入れようと、力づくでつかみかかるプルート、その指はプロセルピナの柔らかな肉体に深く食い込んでいる。
◆2つの肉体美が見事なまでに再現され、まるで大理石に生命が宿っているかのように見える。圧倒的な迫力と躍動感が満ちあふれた作品。彫刻史を塗り替える革新的な作品といわれている。

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ダビデ像 ベルニーニ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
ダビデ像 Davide 1623~1624年
1階(Pianterreno)第2室(SalaⅡ)
◆ダビデ像は、羊飼いの美しい少年だったダビデが、神の使いの目にとまりイスラエルの戦士となり、ペリシテ最強の戦士・巨人ゴリアテを石を投じて一撃で倒し、ゴリアテの剣でその首を落として、大勝利をおさめたという旧約聖書の一説。
◆ベルニーニは、のちにイスラエルの王となったダビデの勇姿を、ダビデに投石器を持たせて、これからゴリアテに石を投じるという瞬間の『躍動の美』を表現した。

エネアとアンキーゼ ベルニーニ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
エネアとアンキーゼ Enea e Anchise 1618~1620年
1階(Pianterreno)第6室(SalaⅥ)
◆エネアはトロイ戦争におけるトロイの武将で、トロイ滅亡後、イタリア半島に逃れ、のちのローマ建国の祖先となったといわれているギリシャ神話の人物。「エネアとアンキーゼ」は、トロイが陥落したときにエネアが父アンキーゼを背負い、幼いアスカニオスの手を引いて、燃える都から脱出した様子を題材にしたベルニーニの初期の作品。エネアは古代ローマでは敬虔な人物として知られていた。

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真実、山羊アマルテア ベルニーニ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
真実 La Verita 1645~1652年
1階(Pianterreno)第6室(SalaⅥ)
◆「真実」は、ベルニーニの晩年の作品で、サン・ピエトロ大聖堂の鐘塔の失敗と、プロパガンダ・フィーデ宮の礼拝堂がボルロミーニによって撤去されるという屈辱に対するベルニーニの意志表示として「真実を明らかにする時」の像を1646年から制作し始めたが、真実の像だけが完成したといわれている。成功に次ぐ成功に明け暮れたいたベルニーニの生涯において、最大の屈辱てあり、初めての挫折であった時期の作品。
ローマのボルゲーゼ美術館
山羊アマルテア Capra Amaltea 1609年
2階(Pianterreno)第14室(SalaⅥ)
◆「山羊アマルテア」はベルニーニの初期の作品で、山羊の乳をもらうジュピターとファウヌス《幼児ゼウスに乳を与える山羊アマルテア》の彫刻。まだ未熟なところはあるが、10歳そこそこの少年が手がけたとは思えぬほど、生き生きした息吹が感じられる作品。

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聖アンナと聖母子 カラヴァッジョ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
聖アンナと聖母子 Madonna dei Palafrenieri 1605年 1階(Pianterreno)第8室(SalaⅧ)
◆聖母マリアが罪の象徴である蛇を足で踏みつけ、その聖母の足の上にイエスの足が乗り、少し離れたところにマリアの母・聖アンナが立っている。聖アンナが手を組んで下にさげているのは苦悩している様子を表している。
◆別名「蛇の聖母」とも呼ばれ、サン・ピエトロ大聖堂の小さな祭壇に飾るために描かれた作品だった。しかし守護聖人の聖アンナがみすぼらしい老婆であることや聖母が胸の開いた庶民の服装をしていることが原因で2日間で撤去されてしまった。その祭壇画をシビオーネ・ボルゲーゼ枢機卿が購入した。

聖ヒエロニムス カラヴァッジョ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
聖ヒエロニムス San Girolamo 1605〜1606年
1階(Pianterreno)第8室(SalaⅧ)
◆「聖ヒエロニムス」は、ラテン教会四大博士の一人で、ローマで神道を学んだのち、19歳で洗礼を受け、シリアの砂漠で数年間隠修生活をおくり数々の誘惑に打ち勝ち、ウルガタ聖書の翻訳をおこなった聖人ヒエロニムスを描いたもの。
◆一心に書物に読む聖ヒエロニムスが、羽根ペンを握り、手の先にはドクロがあるという聖人の顔とドクロを対比させた作品。この絵はカラヴァッジョが、公証人を斬りつけた事件の調停してくれたボルゲーゼ枢機卿にお礼として贈ったものといわれている。

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病めるバッカス カラヴァッジョ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
病めるバッカス Autoritratto in veste di Baccco 1593年 1階(Pianterreno)第8室(SalaⅧ)
◆別名『バッカスとしての自画像』。葡萄の房を持ったカラヴァッジョの自画像で、血色の悪い肌の色であるため『病めるバッカス』と呼ばれていた作品。テーブルの上には果物が置かれているが、カラヴァッジョが後年に描いた果物に比べると、迫真性がまだ乏しいといわれている。

果物籠をもつ少年 カラヴァッジョ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
果物籠をもつ少年 Ragazzo col canestro di frutta 1594年 1階(Pianterreno)第8室(SalaⅧ)
◆カラヴァッジョの工房にいた画家ダルピーノが所持していたものをボルゲーゼ枢機卿が取り上げたといわれている作品。少年の表情やポーズからはホモエロティックな雰囲気が漂っている。少年の持っている籠の中の果物は、「病めるバッカス」のときの果物に比べ、迫真性に富んでいる。

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ダヴィデとゴリアテ カラヴァッジョ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
ダヴィデとゴリアテ Davide con la testa di Golia 1594年 1階(Pianterreno)第8室(SalaⅧ)
◆カラヴァッジョの遺言ともいえる最後の自画像(ゴリアテの首の部分)。焦点の合わないうつろな眼差しは、破天荒な人生を繰り返し、転々と逃亡、投獄までされた罪の意識、自己断罪を表したとされた。しかし、最後の謙遜と懺悔の情を表し、ボルゲーゼ枢機卿に送り、恩赦推進を嘆願するものであったとも言われている。

洗礼者ヨハネ カラヴァッジョ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
洗礼者ヨハネ San Giovannino 1609〜1610年
◆「洗礼者ヨハネ」は、カラヴァッジョが最後に持っていた3点の作品のうちの1点。放心した表情で見据える眼差しは、洗礼者ヨハネが本来もつべき十字架の杖や子羊が、ただの杖と角の生えた牡羊といった不完全な洗礼者の表現になっている。これはカラヴァッジョが、救世主を待っていることを示していると解釈されている。ローマで有力なパトロンのボルゲーゼ枢機卿に渡そうと最後まで持っていたのであろうか、1610年7月18日カラヴァッジョは享年38歳で熱病のため亡くなった。船でローマに向かう途中、盗賊と間違われて取り上げられてしまった絵を取り戻すべく、真夏の焼けつく海岸を歩いていたとき、熱病にかかり息絶えた。その直後にローマから恩赦の知らせ届いたという皮肉な結果になってしまった。

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一角獣を抱く女性 ラファエッロ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
一角獣を抱く女性 Dama con Liocorno 1506年
2階(Pianterreno)第9室(SalaⅨ)
◆「一角獣を抱く女性」は、遠くの風景を背にわずかに斜めを向き、手を組む姿はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ]の影響を受けているといわれている。ラファエロはフィレンツェ時代、ダヴィンチの工房を頻繁に訪れ、画風を研究していたことは有名な話で、この作品はその証ともいえる。
◆架空の一角獣は、古来から純潔の象徴とされ、貴族の女性のお見合いのために描かれた作品だという説がある。

キリストの埋葬 ラファエッロ作 ボルゲーゼ美術館

ローマのボルゲーゼ美術館
キリストの埋葬 La Deposizione 1507年
2階(Pianterreno)第9室(SalaⅨ)
◆「キリストの埋葬」は、十字架から降ろされたキリストが、埋葬されるかたわらで聖母マリアが、悲しみのあまり気を失う場面を描いた作品。
◆この絵のためにラファエロは、多くの素描を描いたといわれているが、その中にはキリストの遺骸を地面に置いたものもある。しかし、この完成作の方が、キリストの身体の重みや、キリストを運ぶ人々の力が、リアルに描かれているといわれている。

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名称ボルゲーゼ美術館 Museo Galleria Borghese ローマ
所在地Piazzale del Museo Borghese 5, 00197 ROMA Villa Borghese
電話+39 06 8413979
時間9.00 〜 19.30
休日月曜日
公式サイトhttp://www.galleriaborghese.it/default.htm
ネット予約http://www.galleriaborghese.it/prenota.htm
アクセスボルゲーゼ美術館に行くには、ヴェネト通りなどから出発している小型電気バスの116番が美術館の近くに止まるので便利。テルミニ駅からバス910番だとVia Pincianaで下車し徒歩約8〜10分。ボルゲーゼ公園は広いので、美術館へはバスまたはタクシーが便利。
備考ボルゲーゼ美術館は完全予約制。予約なしには入館できません。予約時間の30分前までに窓口へ行って、予約バウチャーを入場券に交換。

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